お茶の旅
2024.10.11

凍頂茶と高山茶の違い

凍頂茶と高山茶の違い

みなさん、こんにちは。
私はお茶好きのアンディです。

凍頂茶と高山茶は台湾でよく耳にするお茶の種類です。
凍頂茶はよく「老人のお茶」と関連づけられる一方で、高山茶は高級茶の代名詞とも言われます。

凍頂茶と高山茶の共通点
• どちらも部分発酵茶である烏龍茶の一種です。
• 現代人の生活にはあまりなじみが薄く、特に年配の方に好まれる飲み物です。

凍頂茶とは?
凍頂茶の正式名称は「凍頂烏龍茶」で、
南投県鹿谷郷の凍頂茶区(鳳凰村、彰雅村、永隆村など)で生産されています。
茶樹の品種は「青心烏龍」で、部分発酵させた後、焙煎されます。
仕上がった茶葉は濃い茶色で、茶湯は金色から濃いオレンジ色になり、独特の焙煎香があり、
やや苦味のある風味と持続的な甘みが特徴です。これが「凍頂茶」です。

高山茶とは?
高山茶の正式名称は「高山烏龍茶」で、
標高1,000メートル以上の茶産地(阿里山、杉林渓、梨山など)で生産されます。
茶樹の品種も「青心烏龍」で、部分発酵のみで焙煎は行わず乾燥のみで仕上げます。
茶葉は濃い緑色で、茶湯は鮮やかな黄色から黄緑色をしており、
花のような香りとほのかな甘みが楽しめます。これが「高山茶」です。

凍頂茶と高山茶の製法の違い
製法上の違いはほとんどなく、発酵時間と焙煎の有無にあります。
焙煎は以下の目的で行われます:
• 含水量の低下
• 保存期間の延長
• 雑味の除去
• 風味の増加
清爽な風味を楽しむために、高山茶では焙煎を控えることが一般的です。

凍頂茶と高山茶の別の意味
凍頂と高山は特定の産地を指しますが、現在では「味わい」の代名詞としても使われています。
• 凍頂茶の味わい:濃い茶色の茶湯で、やや苦味があり、「開喜烏龍茶」を連想させます。
• 高山茶の味わい:緑色の茶湯で、ほのかな甘みがあります。
産地や品種の区別が曖昧になりつつあり、焙煎されれば凍頂茶、されなければ高山茶と称されることもあります。
また、条状の高山茶は「包種茶」とも呼ばれます。
ちなみに、日本では烏龍茶=凍頂茶と見なされがちです。
特に「黒烏龍」の影響で、烏龍茶は苦味があるお茶というイメージが強いです。
市場では「高山茶」を「緑茶」として宣伝することもありますが、
本物の緑茶は「海苔の香り」がするのが特徴です。

凍頂茶と高山茶、どちらを飲むべきか?
どちらにも独自の魅力があり、ご飯と麺のように好みの問題です。
自分に合うお茶は、飲んでリラックスでき、体が心地よく感じるものです。

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

今日はここまでにします。また次回お会いしましょう。

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