皆さん、こんにちは。
私はお茶好きのアンディです。
金属缶にはさまざまな種類があり、茶葉の保存に最適な容器とされています。
耐久性があり、軽量なのが特徴です。
今回は材質には触れず、金属缶の成型方法に注目し、それぞれの茶葉保存の使い方について解説します。
金属缶はかしめ缶(またはインターロック缶)、電気溶接缶、一体成型缶の3種類に分類されます。
茶葉の保存では「密封性」と「遮光性」が重要です。
金属缶は基本的に遮光性に優れていますが、蓋も金属製であることが完全な遮光を確保するポイントとなります。
では、これらの金属缶の違いや特徴について見ていきましょう。
かしめ缶(またはインターロック缶)
かしめ缶は、金属板を折り曲げて組み合わせることで作られる缶です。
最も一般的な金属缶であり、茶葉缶、クッキー缶、ギフト缶などがこれに該当します。
缶の側面を見ると、金属板が組み合わさっているのが分かります。
特徴:
✔︎ 低コストで製造技術が確立されているため、食品や茶葉の包装に広く使用される。
✖ 密封性がやや劣るため、外部からの湿気や空気の侵入を防ぎにくい。
茶葉保存のポイント:
▪ 茶葉をアルミ袋に入れてクリップで密封し、その後缶に収納するのがおすすめ。
電気溶接缶
電気溶接缶とは、金属板を溶接して作られる缶です。
粉ミルク缶、飲料缶、コーヒー豆缶、海苔缶などが代表的な例です。
缶の側面には、金属板を組み合わせた跡がなく、銀色の溶接線(シーム)が見えるのが特徴です。
また、缶のシーム部分には製造番号が印字されていることもあります。
特徴:
✔︎ 密封性が高く、茶葉を直接入れて保存することが可能。
✔︎ 食品・飲料用のパッケージに多く使われ、安全性が高い。
茶葉保存のポイント:
▪ 茶葉は直接缶に入れても問題ありませんが、品質をより長く保つためにアルミ袋を使用することを推奨します。
一体成型缶
一体成型缶は、プレス成型(沖圧成型)、CNC旋盤加工、鋳造(翻砂鑄造)などの製造方法があります。
缶のどの角度から見ても継ぎ目や溶接跡がないのが特徴で、通常は金属の塊を加工するか、溶かした金属を型に流し込んで製造されます。
一般的に錫製の茶葉缶や化粧品缶などがこれに該当し、価格が高めなのが特徴です。
特徴:
✔︎ 密封性が非常に高く、長期間の茶葉保存に適している。
✔︎ 高級感のあるデザインが魅力で、プレミアムな商品パッケージによく使用される。
茶葉保存のポイント:
▪ 茶葉を直接保存できますが、缶の内側のコーティングの安全性が不明な場合は、アルミ袋を使用することをおすすめします。
蓋の種類も重要
また、密封性を高めるためには、蓋の種類も重要な要素となります。
特に、ネジ式の蓋にシリコンやゴム製のシーリング(止水リング)が付いているものが最適です。
シーリングの種類:
• Oリング(ゴムパッキン)
• パッキン(墊片)
• 塗布シール(塗膠)
• モールド成型のプラスチック内張り(開模塑膠内襯)
例えば、電気溶接缶や一体成型缶の場合、蓋が金属製だと完全な密封が難しくなります。
いくらしっかり締めても、わずかな隙間ができてしまうためです。
そのため、粉ミルク缶のように柔らかいプラスチック製の蓋を使用することで、最高の密封性を実現しています。
また、化粧品のクリーム容器の蓋には、空気の流入や漏れを防ぐためのパッキンがついていることがよくあります。
密封性を簡単にチェックする方法
密封性を確かめる簡単な方法は、缶に水を入れて漏れないか確認することです。
水漏れしなければ、密封性が高いと判断できます。
金属缶を使う際の注意点
どのタイプの金属缶を使用する場合でも、茶葉をアルミ袋に入れた上で缶に収納するのがおすすめです。
理由:
▪ 缶の内側に施されたコーティングの成分が不明な場合、安全性を確保するため。
▪ 密封性が高い金属缶でも、アルミ袋を使うことで茶葉の品質をさらに長持ちさせることができる。
今回の情報が皆さんのお役に立てば幸いです。
それでは、また次回お会いしましょう!
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